表面の耐酸化処理鋳造法

鋳肌が粗いほど、表面上に孔蝕と隙間腐食が発生しやすいです。このため表面耐蝕性が落ち、表面からの腐食劣化が始まります。

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当社の鋳物は耐蝕性に優れています

  1. 鋳型表面に接触する鋳型材の初層には#350メッシュの微細鋳型材を使用しています。このため、鋳型表面は綺麗な面粗度となっています。
  2. 鋳造時に酸化肌荒れを防ぐ「表面耐酸化処理鋳造法」を施工していますので、当社の鋳物肌は鋳造酸化荒れが少なく、綺麗な面粗度となっています。面粗度が細かいため、当社の鋳物は表面耐蝕性が高いです。

工程保証

L治具検査
実施しています

鋳物はワックス模型の寸法がそのまま転写されます。このことから、耐熱鋼熱処理用治具では、段重ねする場合もあり、寸法はとても重要になってきます。そのため、鋳造品での寸法バラツキが無いように、当社ではワックス成形品の全数検査を実施しています。

特殊検査
実施しています

当社の熱処理用治具では、鋳物を最終検査にて、割れや巣の表面欠陥を確認するため、「浸透探傷検査」を実施しています。

ラスタライズ処理の施工

オーステナイト系ステンレス鋼では、450~850度の熱履歴を持つと結晶粒界にクロム炭化物が析出するため、耐粒界腐食性が低下。鋭敏化し、金属劣化となります。

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当社の鋳物は耐腐食・耐鋭敏化に優れています

  1. クロムの炭素の成分調整により、粒界におけるクロム炭化物の析出を抑制しています。
  2. 当社の鋳物は独自技術製法「ラスタライズ処理」を施工しています。ラスタライズ処理とは、鋳物製品自体に特殊な処理を施工することです。初期段階での耐蝕性が向上しますので、結果的に素材の延長寿命を得られます。

【弊社比較試験:高温引張試験950度処理 SCH13】
一般材:0.2%耐力(N/mm2) 55処理材:0.2%耐力(N/mm2) 70
    引張強さ(N/mm2)  93    引張強さ(N/mm2)  122
    破断伸び(%)     34    破断伸び(%)     36